地ビールフェスト甲府2016で、一番最初に目にとまったのは、
地元山梨県のアウトサイダーブルーイングの、美味しそうなスタウト。

地ビールフェスト甲府 アウトサイダーブルーイング



テイスティング・チケットで享受できるメリットの一つが
パイント買いのお客さんの列に並ばなくて良いという事で、
まあディズニーランドのファストパスみたいなもんでしょうか。

基本は行列をよそめにサクっと注いでもらえるはず・・・なんですが、
お店の人手の少ない時は、行列に並んで欲しいと言われてしまいます。

ここもとても人気があって、ファストパスはなりませんでしたが
それでもスタウトにつられて並びました。


地ビールフェスト甲府 アウトサイダーブルーイング



いや70mlって・・・少なっ(笑)。

おちょこで日本酒みたいになっておりますが、それよりは幾分楽しめる量です。

並んでいる人でこのスタウトを頼む人はほとんど居なかった(暑かったのでね)ようですが
これは美味しかった!

私の大好きなビターチョコレートのような味と香りがあり
ミッドナイトアワー・スタウトという名前がぴったりではないですか。

夜明け前の一番暗い空のように、非常に濃厚・重厚、
みっちり味わい深いどっしり感がたまりません。

お店の説明書きに商売っ気がなくて、もったいないな~と思うほどで
山梨でこんなに本格的なスタウトが作られているとは知りませんでした。

これは個人的にスタウト好きなら絶対はずせないと思います。

しょっぱなからどっしりスタウトを堪能したので
次は夏らしい爽やかな一杯を・・・と、うろついて見つけたのが
所沢ビールのザ・キャノンボール。


地ビールフェスト甲府 所沢ビール



オレンジの爽やかアロマ、苦いがウマい!という力強いコピーを信じて一杯いただきます!


地ビールフェスト甲府 所沢ビール



口元にグラスを近づけると、フッとオレンジの甘酸っぱい香り。

爽やかな香りにそそられガブっと口に運ぶと、ガツン!と苦みの先制パンチ!

なぜこんなに甘酸っぱい香りでこんなに苦い?なんじゃこりゃ?

可愛い猫にいきなり鋭い猫パンチを食らって面食らうような、一口目はそんな感じです。

しかしこの苦みのおかげで二口、三口と、するする飲み進められる、
甘さはあくまでも香りだけ、あとはすっきりさっぱり、
華やかな香りに後腐れなく過ぎ去っていきます。

この苦さがないと、もっとべったり気だるくなってしまうんでしょう。

ちょっと変わった料理みたいな感じで、毎日食べたい味ではないけど
食べると味の取り合わせの凄さに驚く、そんな感じのビールだと思いました。

さてこのあたりで、会場をぐるっとひと巡りしてみましょう。

ここ甲府駅前広場のすぐそばに、山梨のテレビ局YBS本社ビルがあるんですが
YBSの取材クルーでしょうか。

山梨の大きなイベントなんですね。


地ビールフェスト甲府 取材陣



また地ビールのお供に、地元のお店もたくさん出店していまして
この八ヶ岳スモークなんかは、地ビールとかなり相性が良さそうではないですか。


地ビールフェスト甲府 八ヶ岳スモーク



他にもあわびのソテー、ムール貝なんていう高級食材から、
富士宮焼きそば、吉田のうどん、鳥もつなど、目移り必須のラインナップで
どこもお客さんであふれていました。

しかし今日の私は、アイスバインであります。


地ビールフェスト甲府 アイスバイン



アイスバインと決めておりました。


地ビールフェスト甲府 アイスバイン



ザワークラウトが添えられて、マスタードたっぷり、ボリューム感もあり
しっかりした味わいの地ビールによく合います。

このイベントで使われる皿や箸は使い捨てのものではなく、
回収所に持っていくとまた洗浄して使う仕組みだそうです。

ですので、食べ終わった食器はこまめに回収所に持っていくよう
こちらも協力したいものですね。


アイスバインで英気を養ったら、再び地ビール探検に戻りましょう。

お次は富士桜高原麦酒のサマー・ヴァイツェンをいただきます。


地ビールフェスト甲府 富士桜高原麦酒



地ビールフェスト甲府 富士桜高原麦酒



ここもすごい行列ではあったんですが、お店も大きくスタッフさんもたくさん居たので
すぐに試飲用グラスに注いでくれました。


地ビールフェスト甲府 富士桜高原麦酒



サマー・ヴァイツェン、夏の白ビール。

何とも涼やかなルックスで、こんな酷暑の日にはありがたい。

そしてこれまた美味しい!

びっくりパンチのザ・キャノンボールの後だからでしょうか、
サマー・ヴァイツェンのまろやかさが沁みます・・・。

どれにするか悩んでいるお客さんにはサマー・ヴァイツェン、という感じで
富士桜高原麦酒のこの夏イチオシ銘柄のようでしたが、なるほど納得です。

いやー、冷蔵庫に常備しておきたくなる美味しさ、
これなら毎日でも飽きない自信があります(笑)。

また他のお店の一杯に比べて、しっかり冷えていたのも良かったです。

仕方ないことかもしれませんが、富士桜高原麦酒のブースは会場内で一番大きく
設備も充実している感じだったので、
そのあたりで提供温度などに若干差が出てしまうのかもしれません。

ビール好きのお父さんに無理やり連れてこられちゃって・・・という
さほどビールに興味の無い奥さんでも、
サマー・ヴァイツェンなら気に入ってもらえそうです。

クセがなく、誰もがおいしいと感じるビールだと思います。

さてここまででチケットも残りあと2枚。

焼きそばも食べて、お腹も満たされてきたので、軽めの一杯といきましょう。

場所的にはじっこに追いやられた感がありますが、見覚えのあるくまさんマーク、
そうです、ベルギーのヴェデットではありませんか。


地ビールフェスト甲府 ヴェデット



そしてその隣にはヴァルシュタイナー、こちらのビールは全て
ドイツの城内でビール純粋令に準じて作られているとの事。

にわかに興味を惹かれ、どれどれ・・・と、お品書きを見てみると
「数量限定・王家のフェストビア」なる文字が飛び込んで来ました。


地ビールフェスト甲府 ケーニッヒ・ルートヴィッヒ



・限定
・王家
・オクトーバーフェスト用

こんなワードが出てきたら、あらがえるはずもなく、4杯目はフェストビアに決まりです。

よく考えてみれば、3月に仕込まれて7月って、長期熟成なのかな?という気はしますが
仕方ありません、バイエルン王家の方々が10月に出荷しようとしていたのを
おすそわけしてくれたと思えば、3ヵ月早かろうがどうという事もありません。

あのルートヴィッヒの末裔が作ったのかと思うと、感慨深い一杯であります。


地ビールフェスト甲府 ケーニッヒ・ルートヴィッヒ



脳内イメージはヘルムート・ベルガー演じるルートヴィッヒ、その末裔のビール・・・
ツマミは富士宮焼きそばで良かったのでしょうか?

しかしケーニッヒ・ルートヴィッヒは、御つきの者がどうであろうと
凛としたたたずまい、黄金色の澄み切った表情で飲む者を迎え撃ちます。

ゴクリと一口、まずは素直なビールという感じで
日本とは水が違うのでしょう、硬くてキリリとした飲み口だと思いました。

苦みは強くなく、特徴は?と聞かれると、突出した印象が私には見つけるのが難しい。

比べて言うなら、サマー・ヴァイツェンをより磨き抜いて
まろやかさを取り除いて、印象をくっきりさせたという感じでしょうか。

同じ白ビールですが、富士桜の白ビールの柔らかさを取り除いて、
もっとくっきり輪郭を強くしたドイツの白ビール。

ヘルムート・ベルガーのルートヴィッヒの硬質な美貌、キリっとし過ぎて怖いような
まさにあの横顔をビールにするとこうだろうな、という味でした。

ちなみに富士桜の白ビールのイメージは、檀れいさんでした。

ヘルムート・ベルガーと檀れい、硬い美貌と柔らかい美貌、
美形なのは一緒だけど、大分違いますよね。

王家のビールを堪能し、
最後の一杯はイベントに敬意を表して地元の八ヶ岳タッチダウンに行ってみます。


地ビールフェスト甲府 八ヶ岳タッチダウン



先ほどは白ビールだったので、ここはやっぱり大好きな黒ビール、
プレミアム・ロック・ボックを飲んでみたい。


地ビールフェスト甲府 八ヶ岳タッチダウン



ということで、試飲の旅、シメの一杯です。

清里のロックというカレー屋さんで前にも飲んだ事があり、
もう美味しいのは知ってたので、これは懐かしい再会という感じです。

今日の一番最初に飲んだ、ミッドナイトアワー・スタウトも美味しかったですが
やっぱりプレミアム・ロック・ボックも良いですね。

カカオの風味は薄めですが、
特に夏場はこのくらいの強さの方が好まれるかもしれません。

ミッドナイトアワー・スタウトは冬場、常温でも全然イケると思いますが
プレミアム・ロック・ボックはやっぱり冷やして飲みたいですし
元々カレー屋さんが作っているビールなので、
料理との相性も考えられているんじゃないかと思います。

となるとやっぱりビールだけをじっくり味わうというより
料理と合わせて飲みたい、程よい強さの黒ビールだなと思います。

というわけで、テイスティング・チケットをフル活用して
存分に国産地ビールのバリエーションを堪能出来ました。

またここに来るまでは、国産ビールだけかと思っていたので
ルートヴィッヒのビールまで飲めたのは、嬉しい誤算でした。

それでは最後に、なぜか会場内で販売されていた
「ベルばら」ジュースの画像を添えて、レポートを終わりにしたいと思います。


地ビールフェスト甲府 ベルばらジュース



550mlで1,200円って、どれだけスゴイ味がするジュースなんでしょうか・・・。

王家のビールに王家のジュース、素晴らしいひとときに感謝です。