シメイは世界的に有名なベルギーのトラピスト・ビール(修道院で作られたビール)です。
ブルー、レッド、ホワイトの3種類があり、
今日はそのうちのブルーを紹介します。
ラベルの鮮やかなブルーが高級感を醸し出しています。
(実際、いままで一番高いビール ^^;)
原産国:ベルギー
金額:448円
購入場所:Jマート
アルコール分:9%
内容量:330ml
正式にトラピスト・ビールを名乗れるのは、世界広しといえどもたった7ヶ所しかなく、
実にそのうちの6ヶ所がベルギーにあるのです。
このシメイが作られているスクールモン修道院も、もちろんその一つです。
修道院内にある井戸から汲んだ天然水を使って醸造され、
瓶内で二次発酵が行われる自然醸造。
近代的な工場で生産されるビールとは、製法も手間も違いますから
価格が高めなのにも、きちんと理由があるわけですね。
しかもこのビール生産で得た利益は、発展途上国の社会事業費に充てられるとのことで
原料から製法から理念まで、清らかさのみなぎるビールです。
作られ始めたのは、何と1862年。
急遽日本史を調べてみますと、1862年は
・坂下門外の変
・皇女和宮と14代将軍徳川家茂の婚礼
が行われた年。江戸の末期ということになります。
その頃から現在まで、延々と作られ続けてきた伝統あるビールなんですね。
さて前置きが長くなりましたが、肝心の味の方はというと
ものすごーく濃厚です。
チョコレートのような甘みの中に、ジャリっと苦味が横切って
何とも複雑怪奇な味のするビール。
そしてフルーティな良い香りが、複雑怪奇な味のあとから鼻に抜けていきます。
そしてコシがあってなかなか消えない極上クリーミーな泡も
とても気に入りました。
これは美味しいです。
ちょっとびっくりするほど美味しいです。
もしラガービール=ビール、と思っている人(例えば私の父)が飲んだら
「これがビールか?」と驚かれると思います。
シメイ・ブルーは決して、決して、冷蔵庫でキンキンに冷やして
ゴクゴク飲むようなビールではありません。
出来ることなら聖杯型の専用グラスに注いで、
その複雑な味わいをじっくり時間をかけて楽しむビールだと思います。