白濁(しろにごり)は、見た目は日本のビールのようですが
実はこれがれっきとしたベルギービールという、変り種です。
しかもプルトップは、ラベルとは上下逆さまについていて、
フタ部分にはプラスティックのカバーが。
これは実は、底に溜まる性質のあるビール酵母を飲み口側に溜めておき
飲む直前に上下をひっくり返してグラスに注ぐと、
香り豊かなビール酵母が舞い散って「白く濁る」というわけです。
原産国:ベルギー
金額:290円
購入場所:成城石井
アルコール分:5%
内容量:330ml
というわけで早速上下をひっくり返し、グラスに注いでみました。
その名の通り、黄金色で、透明感のある綺麗なビールに酵母が舞い、
淡く濁った感じになっています。
そしてこの舞い散った酵母が、花の香りのような華やかな香りを振りまきます。
口の中が花束、そんな感じです。
私は手づくりビールもやるので、ビール酵母の味は知っているつもりでしたが
自分で醸造したビールの場合は、底に沈殿した酵母は捨てていました。
ちょっと苦いような、独特の匂いがあまり好きになれないからです。
なので白濁の場合も最初は
「え~っ、酵母をわざわざ混ぜちゃうのか・・・?」と思ったんです。
でもですね、この白濁の酵母は軽やかで、香りも素敵で、さっぱりしたビールに
ちょっとアクセントを添えている形になっていて、すごく美味しかったです。
酵母を混ぜ込んで飲むという、
これまで未経験の趣向のビール(正しくは発泡酒)ですが、これはアリですね。
ラベルが逆さまで冷やされているビールなんて
人が集まったときなどに、ちょっとした話題にもなりそうですよね。
とても上品な香りなので、女性的で華やかな一本だなあと思います。
うん、意外や意外、リピートしそうなほど美味かったです。