アンカー・ポータービールは、
サンフランシスコのアンカー社が作ったポータービールです。
アンカー社は元々、幻となっていた「スチームビール」を半世紀ぶりにリバイバルさせたことにより、一躍有名になったところで、アメリカのマイクロ・ブリューワリー・ブームの一端を担っています。
以前、アンカーのスチームビールも飲んだことがあり、コクがあって美味しかったことを覚えていたので
今回ポーターを飲んでみることにしました。
原産国:アメリカ
金額:385円
購入場所:成城石井
アルコール分:5.6%
内容量:355ml
グラスに注いでみると、寒い季節に持ってこいの、重みのある深い褐色で
私の好きな味の予感がします。
しかし実際口に含んでみると、意外にあっさりとしていて
多くのポータービールにある
チョコレートを食べた後のような、かすかな甘み・酸味は感じません。
苦味も色から予想するほどではなく、ポーターの泥臭さのようなものがありません。
私自身は、ポータービールのチョコレートのような風味が好きで
飲んだそばから滋養を感じるような、どっしり田舎臭い味こそポーターと思っていましたが
これはもっと洗練されていて、都会風のポーターという感じがします。
ではこのスッキリ洗練されたポーターにガッカリしたかというと、実はそうでもなく
これはこれで、しつこくなく何本でも飲めそうな、親しみやすさがいいなと思いました。
特にポーターによくある、後味の酸味が好きでない方には
このアンカーのポーターは良いのではないかと思います。
なるほど、アメリカの気の利いたブリュワリーがポーターを作ると、
こういう感じに洗練されるのか、と新しい経験の出来た一本でした。